教室員紹介

古本 朗嗣

ひとこと:
外来医長として後期研修医の先生方と共に院内各診療科からの感染症コンサルト業務も行っています。
先日当科石田先生と共に当院全看護師さんに各病棟を行脚し敗血症と血液培養について講義を行いました。当院における血液培養の普及に努めております。
以前は、肺炎球菌ワクチンの臨床研究、インフルエンザ菌のバイオフィルム、細胞壁におけるシアル酸の役割などの研究も行っていましたが、現在は臨床と教育に追われています。

神白 麻衣子

沖縄県立中部病院プライマリケア医コースで研修後、沖縄県内で離島診療所(西表大原診療所、伊平屋診療所)、中部病院地域救命救急科等に勤務しました。2007年よりNGO活動(ジャパンハート)に参加し、2008年 沖縄県立病院退職、ミャンマーでの医療活動に参加。2009年、マヒドン大学で6ヶ月間熱帯医学を勉強し、再度カンボジア、ミャンマーでの医療活動に参加したのち、2010年4月に長崎大学熱研内科に入局しました。これまでプライマリケア医として地域、途上国で臨床に携わってきましたが、感染症や呼吸器をきちんと勉強し直し、もう少し専門性をもって国際協力活動、地域医療に関われたらと思っています。

柿内 聡志

学生時代に行ったマイアミの気候・風土・周囲の人々の陽気さに感銘を受け、また、当時日本ではそれほど知名度の高くなかった感染症科というジャンルに魅せられてはや3年。海外とのつながりを大事にしてくれることと、感染症の勉強を同時にできる場所として後期研修先に熱研内科にお世話になることになりました。志だけは高く、という私に対して上の先生方は基本的に優しく、ごくたまに厳しく、色々と教えてくださること、大変感謝しております。また、同僚にも恵まれ、日々面白おかしく(ときどき真面目に)過ごさせてもらっています。今後の自分の人生のプランはまだ定まっておらず、色々と試行錯誤していく所存(?)ですが、この科ならその辺も受け入れてくれるだろうと、懐の広さを実感している次第です。
基本的に自分の今いる環境に満足しない人間で、次こそはよりよい環境へ!そこでStep upだ!と常日頃から思っていた人間ですが、ここは、そんな自分でも「今の自分にとって、これ以上の環境は今の日本にはあるのか・・・?」と考えるほど、今の自分にとっては過ごしやすいところです。同僚にもよくそんな話をします。自分の意見をちゃんと聞いてくれる同僚、お互いの意見のすり合わせをきちんとおこなってくれる上司、いつでもグラム染色できる部屋(これは日本でもいくつかあるかも)など、挙げればきりがありません。あとは、自分の研鑽を行い、Step upを進めていくだけ・・・なのですが、1年後には、「ああ、自分はこの科にいて、すこしは成長したかなぁ」と思えるよう、これからもがんばっていきますので、よろしくお願いします!

加藤 隼悟

1981年4月4日東京生まれ。2000年3月に麻布高校卒業後アルバイトと通信教育Z会に精を出し、2001年4月琉球大学医学部医学科へ進学。6年間で無事に卒業し、2007年4月から国立病院機構長崎医療センターで初期研修開始。2年間の研修を終え、2009年4月から長崎大学熱研内科でお世話になっています。

課外活動としては中学時代は授業よりもバスケットボールに熱をあげ、その後も現在までバスケット好きです。高校ではアメリカンフットボール部に所属し、都内最軽量のフットボーラーでした。大学でも全学アメリカンフットボール部に所属するも、在沖米軍関係以外に試合相手がなく、次第に練習参加もままならなくなり医学部ウインドサーフィン部に転向。医学部では熱帯医学研究会にも所属し、20期 島崎貴治部長(現熱研内科メンバー)の後を継いで部長となりました。国家試験対策委員会の委員長も拝命し、強化合宿なるものを企画して楽しんでいました。今なお沖縄をこよなく愛し、特に海を満喫した6年間に感謝しています。特技は素潜り+モリ突き、趣味は6年生になって慌てて始めたサーフィンです。

勉学については、大学を決める時点から熱帯医学・国際医療協力に興味を持っており、最も熱帯地に近い大学を選びサークル活動を通して熱帯医学を学びましたが、やがて長崎大学熱帯医学研究所の存在を知り、南へ行きすぎたことを悟りました。後期研修は大学へ行くつもりでいたため、初期研修は市中病院で頑張ろうと思い長崎医療センターを選んでいます。初期研修中は救急救命の面白さと難しさを堪能しつつ、熱研内科の情報を集めていました。遂に念願の熱研内科に仲間入りできて、現在とても嬉しく思っています。最近は、優しくもとてつもなく情熱的な先輩医師に臨床のご指導を賜りつつ、世界へと通じる研究・コミュニケーションの輪と和を見せつけられて、己の小ささを思い知らされる日々です。

将来は自分も専門分野として熱帯医学を体系的に学び、感染症・国際医療協力・医学教育の分野などで役に立てる人間になりたいと思っています。そのために留学して医学のみでなく文化・人間の違いを学び、時には日本を離れた場所での仕事も経験したいと思っています。まだまだ一人前には程遠いですが、ご指導ご鞭撻のほど末永く宜しくお願い申し上げます。

高橋 健介

流氷漂うオホーツク海にほど近く、大雪山の雪解け水をたたえた常呂川がその流れの中流に小さな盆地を作り、アイヌ語でヌプケウシ、野の端という意味で呼ばれていた地に開拓移民が入ったのは明治に入ってからのことでした。冬は零下30度になる極寒の地は後に北見市という人口11万を数えるオホーツクの中心都市に発展しました。そんな北見で18年間を過ごしました。

きっかけはあまり覚えていません。「ジャングルブック」というインドのジャングルで過ごす少年の冒険の話に心躍らせ、いつかそんなところに行ってみたい、そう思っていたところへ飢餓で苦しむエチオピアの難民の姿が重なり、いつしか国際協力の隊員として外国に行きたいと思うようになっていました。そしてそれがそのまま医学部を目指すモチベーションとなりました。

1998年に弘前大学医学部に入学。しかし、弘前の街を見下ろす岩木山の美しさに見せられ、医学部から山岳部へ編入し、バイトで金をためては、山やバックパック旅行にいそしむ日々でした。特に冬山に魅せられ、嵐吹きすさぶ八甲田、人を寄せ付けない峻険な奥穂高、アイゼンの爪も跳ね返すブルーアイスが光る富士山で何度か危ない目にもあいましたが、雪山が時折見せる自然の荘厳さ、青空と樹氷の見事なコントラスト、風上に向かって成長する氷の柱の見事な造詣美、そういったものに心を奪われておりました。地図を眺め、地形を考え、自分で道をつけていく。頂上に至るプロセスは無限にあり、また必ずうまくいくとも限りませんが、何かトラブルにあったときにとっさに状況を判断しすぐさま修正をかける判断力、だめだと思ったら引き返す勇気など、山から学んだ人生の教訓は限りありません。

国際保健との関わりも幸運なことに比較的早いうちからありました。大学には国際保健研究会というサークルがあり、このサークルを通じてアジア医学生会議、国際保健学生フォーラムといった団体があることを知り、全国の同じような志を持った方々と交流することができました。たくさんの出会いは今でも大切な宝物です。

大学2年生の時には1ヶ月あまりマレー半島を旅行し、ワット・パバナブというAIDS患者さんのホスピスにも1週間ほど滞在しました。そこで仲良くなった女の子が、2年後に訪れたときにミイラとして飾られていたのは少なからずショックでした。

2001年11月、アメリカ空軍の飛行機が頭上を飛び交うパキスタンへ。アフガン国境の難民キャンプで、何もできない学生の無力さを知り、まず手に職をつけようと、また医学部に戻り、勉強をはじめました。

2006年なんとか無事に卒業し、縁あって八戸市立市民病院という野戦病院で3年間の研修生活を送りました。3年目は主に循環器内科をやっていました。3年目にしてすでに主施行医としてカテーテルを握らせてもらい、上司にも恵まれ、とても楽しかったのですが、3年の契約が切れるころになって広い世界を見聞したいという思いがまたふつふつと沸いてきて、思い切って熱帯医学研究所にメールを出したところ、この熱研内科に拾っていただいたというわけです。

冗長な自己紹介にお付き合いいただきありがとうございます。最近三線(琉球の三味線)を始めました。ふつつかなものですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。


  高橋 健介 高橋 健介


東日本大震災後の宮城県石巻市雄勝地区における保健福祉医療システム再構築についての調査報告書

濱口 杉大

新潟大学医学部卒業 1995年医師免許取得
日本内科学会認定内科医
Diploma in Tropical Medicine & Hygiene
Master of Science, Tropical Medicine & International Health
所属学会:日本内科学会、日本プライマリ・ケア連合学会

天理や舞鶴など関西地方の病院で総合内科を中心に研修を重ね、2001年からは離島も含めた北海道の地域医療に従事してまいりました。研修途中に熱帯医学という学問があることを知り大きな興味をもち、お金をためて英語を勉強し2006年にロンドンに留学し熱帯医学と国際保健を勉強しました。帰国後は北海道の江別市立病院の総合内科立ち上げに携わり、3年かけてようやく研修医が溢れる研修教育病院となりました。ロンドン留学時のコース担当教官であるRobin Bailey教授と有吉教授が友人関係であり、熱帯医学の研究に関して大学院入学を誘われ二つ返事で入学しました。しかし北海道から大学院の授業に通うのは容易ではなく、このたび腰を落ち着けて取り組むために長崎に異動となりました。江別市立病院には定期的に帰って研修医指導にあたることになっております。
もうすでに3年目の社会人大学院生として大学病院に勤務しながらの大学院生活となりますが、一方で熱研内科の臨床は素晴らしく、僕にとっては呼吸器や感染症の専門領域を勉強できるチャンスとなりました。指導医の先生方からいろんなことを吸収していこうと思っています。
研究は全く初めてとなりますが、ある環境で問題となっていることを取り上げて、それを研究によってある程度改善する、というような内容の研究をしたいと思っています。そして目標は自分が研究をすることによって、今後研究に興味をもってやってくる若手医師の相談にのれるようになることです。
初めてのことが多くご迷惑をおかけすることが多々あるかと思いますがよろしくお願いいたします。

島崎 貴治

琉球大学医学部(熱帯医学研究会所属)卒業 2006年医師免許取得
日本内科学会認定内科医
2011年 熱帯医学修士課程修了(長崎大学)
所属学会:日本内科学会、日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本感染症学会

初期研修を地元沖縄、豊見城中央病院(群星沖縄)で終え、2008年より修練医(後期研修)として熱研内科へ入局しました。自己紹介ということで、自分の夢(目標)をまず提示します。

医師として(個人的に)達成したい目標

  1. ジェネラリストとしての視点を忘れない(群星沖縄での学びを実践する!)
  2. 呼吸器・感染症分野に関しては専門知識まで習得する(専門臓器を持ちたい!)
  3. 熱帯医学の世界(グローバルな視点)にも足をつっこむ(目指せ、仕事でウルルン滞在期!)

で、熱研内科に入局後どういう経過を辿っているのかを簡潔に紹介できればと思います。ちなみに大学病院→関連病院→大学院(熱帯医学修士)→大学病院(社会人大学院生)という流れで、2011年現在長崎大学病院勤務中です。以下乱文にてすみません。

  1. 入局後まずびっくりしたのは熱研内科の先生方が皆ジェネラリストであることでした。患者さん一人一人のすべての問題にとことん向き合う姿勢を学んでいます。また、医師4年目(2009年)には関連病院にてあらゆる内科系疾患を各専門医の下、主治医として受け持たせて頂きました。検診の胃カメラも担当しました。特定の臓器のみにしばられない教育スタイルは自分にとってジェネラリストとしての視点を維持し続けられるよい環境であると感じています。
  2. 初期研修医として働いていた際、各科専門医の存在が自分の診療の大きな支えとなっていました。なので、専門領域は持ちたいと漠然と考えていました。で、熱研内科の専門分野はというと呼吸器・感染症です。ちなみに、長崎大学病院では熱帯感染症症例はほとんどいません。それらの症例は旅行者の多い大都市の病院で輸入感染症症例として経験できると思います。まず呼吸器内科としてですが、大学ならではの複雑な症例が多いです。診断及び治療目的の気管支鏡検査も含め、論文による知識の蓄積と手技習得に日々明け暮れております。感染症に関しては、院内コンサルトを中心に、グラム染色・検査室への問い合わせ(時に手術室へ検体の受け取り)・サンフォードを確認する日々です。いわゆる臓器横断的な診療を実践しております。自分の患者さんも診つつ、コンサルト症例への対応と、マネージメント能力も鍛えられます。
  3. 2008年にNGO日本国際民間協力会(NICCO)/関西医科大学と合同で行っていたマラリア調査に参加する機会を得てアフリカのマラウィへ行きました。また、2010年には熱帯医学修士課程の一環としてフィリピンのサンラザロ病院にて結核をテーマに修士研究を行いました。数少ない経験の中から、熱帯医学・国際協力について感じたことを列挙したいと思います。
    • 現地の病気は現地の医師がよく知っている(すなわち地域医療である)
    • 宗教や文化背景なしの国際協力は失敗に終わる(地域住民からのニーズがあるかないか)
    • 熱帯医学は最先端の医学研究分野である(過去の歴史が語る)
    • 博士号取得にて、活動範囲はさらに広がる(NGO、国内・国際機関などなど)
    • データを記録する、まとめる、フィードバックすることの重要性(医学全般に共通する)
    真新しいことは一つもなく、数ある国際協力関連の本に書いてあることばかりであるが、それを実体験できたことは非常に有意義であったと思います。臨床も続けながら社会人大学院生として今後さらなる自分の可能性を広げるべくまだまだ勉強中です。

どの科に行っても共通することですが、とにかく医者になったあとも時間がかかります。地道に自分の夢を追いかけましょう。


  島崎 貴治 島崎 貴治
 
  島崎 貴治 島崎 貴治
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