臨床研究

熱研内科により国内で進行している臨床研究について説明します。質問があるときや同意を取り下げたい被験者(協力者)の方は、記載している担当者に連絡をしてください。

すべての研究は、参加するかしないかは患者の自由意思で決めることができます。また、参加意思を表明したあとでも随時撤回し、検体の廃棄を求めることができます。拒否したり途中で撤回しても、診療においてなんら不利益を被ることはありません。

(注意;以下の研究はすべて長崎大学および各施設での倫理委員会で承認を得ております。また、文中の費用負担とはこの研究にかかる費用のことであり、通常の医療費を意味するものではありません。)


課題名:成人肺炎の罹患率と病原体分布に関する全国調査
場所:近森病院(高知県)、亀田総合病院(千葉県)、江別市立病院(北海道)
対象:15歳以上で肺炎と診断されたひと(院内発症を除く)

本研究の目的

肺炎は、基礎疾患を有する方や高齢者においては生命にもかかわる重要な疾患です。しかし、我が国において1年間に肺炎にかかる患者数やその病原体の割合については、実態はよくわかっていません。したがって、ワクチンなどの予防戦略がどの程度有用であるかを予測するのも困難です。
このような問題を解決するために、各地の主要医療機関の協力を得て、全国調査を行っています。

方法

病院で肺炎と診断されたひとが対象です。診断のために喀痰、咽頭(のど)拭い液、血液、尿から病原体が検出されますが、研究では検査後の残りを保存し更に詳細に病原体を調べます。重症度や症状、診療上必要な血液検査やレントゲンの評価も行います。診療録から基礎疾患やこれまでの喫煙歴、ワクチン接種歴、肺炎の治療内容や結果などの情報を収集します。

副作用と危険性

研究のためだけに新しく行う検査はありませんので、研究によって増す危険はありません。

個人情報の保護

研究では、研究用ID番号のみを使用し、個人を特定できるような情報は一切使用しません。したがって病院外に個人情報が漏れることはなく、研究においては誰の情報かまったく分からないようにして分析をします。なお患者自身の遺伝子情報を分析することも、取り扱うこともありません。

【問い合わせ先】

研究担当者 森本 浩之輔 鈴木 基
長崎大学熱帯医学研究所臨床感染症分野全国成人肺炎サーベイランス事務局
長崎市坂本一丁目12-4 電話095-819-7842


課題名:結核診断におけるIntracellular cytokine staining の臨床応用の検討
場所:長崎大学病院、国立病院機構長崎川棚医療センター
対象:結核または非結核性抗酸菌感染症と診断された人または疑いのある人

本研究の目的

結核は全世界の人口の3分の1が感染しているといわれる、いまだに重要な感染症です。感染拡大予防、早期治療開始のためには迅速かつ正確な診断が必要となります。この研究は結核患者様のリンパ球における免疫反応をIntracellular cytokine staining(以下ICS)という手法を用いて詳細に観察し、一つの結核診断方法として確立していくのが目的です。

方法

患者様から血液を10ml採取し、ICSを用いて結核菌に対する免疫反応をみます。

副作用と危険性など

提供していただく試料は血液(10ml程度)ですので、通常の診療で行われる範囲のものです。直接の利益や費用負担はありません。

個人情報の保護

本研究において検体のラベル、データの登録には、個人を特定できるような生年月日・イニシャルは使用しません。またデータ処理は特定のコンピューターのみを使用して行います。従って参加される個人の個人情報は守られます。患者様の遺伝子情報を分析することも、取り扱うこともありません。

【問い合わせ先】

研究担当者 山下 嘉郎
長崎大学医歯薬総合研究科 臨床熱帯医学
長崎大学熱帯医学研究所臨床医学分野
長崎市坂本一丁目12-4 電話095-819-7842


課題名:マラリア診断薬の輸入マラリアにおける検討:顕微鏡的診断の補助としてのカセット式簡易診断キットの有用性の検討
場所:長崎大学病院
対象:マラリア感染が疑われる人

本研究の目的

マラリアは現在我が国でも年間約60名の輸入症例があります。マラリアの診断はギムザ染色という血液の検査が、その手技及び判定には熟練を要し的確な診断を日本のすべての医療機関で行うことは不可能です。カセット式のイムノクロマトを利用した検査キットは、より簡単に診断することができ海外では広く用いられています。しかしながら我が国では症例が少ないことから、あくまで研究用として輸入されているのが現状です。本研究では、マラリアの診断において、これらの検査キットとギムザ染色の併用による有用性について検討するものです。

方法

臨床上必要と考えられる検査のために採取した血液の一部(それぞれ1/20ml)を用いて、エンテベ マラリアカセット(Laboratorium Hepatika社)Malaria Ag P./Pan (Standard Diagnostics社)で検査します。

副作用と危険性など

ごく少量の採血のみです。マラリア診断の補助として有用ですので、不利益はないものと考えられます。直接の利益や費用負担はありません。

個人情報の保護

本研究では、検体のラベル、データの登録にはイニシャルとID番号のみを使用し、またデータ処理は匿名化して行います。従って参加される個人の個人情報は守られます。患者様の遺伝子情報を分析することも、取り扱うこともありません。

【問い合わせ先】

研究担当者 宮城 啓、森本浩之輔
長崎大学病院感染症内科
長崎市坂本一丁目7−12 電話095-819-7384

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