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募集要項(PDF版30KB)ダウンロード
熱帯医学研修課程は、熱帯医学の基礎と応用を3ヶ月に亘り習得出来る我が国唯一の研修課程で、昭和53年(1978)の設置より今日までの25年間に291名の修了生(医師124名、看護、保健、助産師、薬剤師など117名)を輩出してきています。
長崎大学熱帯医学研究所は、「熱帯病の中でも最も重要な領域を占める感染症を主とした疾病と、これに随伴する健康に諸問題の克服」を総合目標に掲げています。熱帯医学研修課程は、この総合目標達成のために当研究所が担うべき諸活動の一つとして、熱帯病に携わる実践的専門家の育成を願って実施されるものです。
- 研修の目的
この研修課程の目的は、志や興味はあってもこれまで熱帯医学の幅広い系統的学習の機会の無かった人達や、すでに熱帯医学・国際保健分野の豊富な経験を持っているがさらに高見を目指す人達に、熱帯医学に関する基本的かつ系統的な知識や技術を伝え、熱帯医学と呼ばれる領域の理解を助け、この領域への参入やより質の高い活動を支援することです。
3ヶ月の研修課程の中で、職種、動機、性別、年齢のどれをとっても異質な集団が、研修生同士の切磋琢磨を通して知識や技術を向上させ、将来は共同して活躍できる活動的な集団に育っていくことを、我々は望んでいます。
- 対象
従って対象としているのは、経験や経歴は異なっても熱帯医学・国際保健領域の活動に強い意欲を持つ人達、あるいは現在の専門に熱帯医学の理解が不可欠な人です。特に海外活動の経験がある人は研修課程における重要なファシリテーターとしても重要であると認識しています。
研修生にはお互いが教え教えられるというダイナミズムが期待されます。何よりも強い動機と覚悟と意欲を持ちチャレンジ精神旺盛で柔軟な思考を持った人達を待っています。
- 研修課程の内容
熱帯医学は非常に幅広い学際的な領域を背景に成立しています。
そこで本研修課程では、熱帯地における医学的諸問題についての初歩的なしかし広範な知識と、それらを応用するにあたって必要な基本的技能に関する講義・実習を行うとともに、医学的な知識・技能にとどまらない広範な周辺分野の話題を提供します。
また研修課程終了後、オプションとして海外の現場への実習ツアーを予定しています。(自己負担、自己責任になります。)
研修課程を修了すると、
- 熱帯医学の医学領域における位置と感染症の重要性が理解できます。
- 世界的視野から見た熱帯病の実態、その社会的・文化的背景、国際協力の現状と重要性が理解できます。医学領域からみた熱帯環境への理解もまた深まります。
- 熱帯地における代表的な疾患の原因(病原体)・分布・発症機序・症状・診断・治療・予防が理解できます。
- 熱帯地における代表的な感染症診断のための検査の理論・方法・手技を理解し、基本的な診断能力を修得できます。
- 熱帯感染症における媒介動物・病害動物の重要性を理解できます。
- 熱帯地におけるコミュニティー活動の重要性と、活動に必要な現場調査法・疫学の基本原理が理解できます。 (詳細は別に公表するシラバスを参照して下さい。)
- 定員 15名
- 応募資格
医師、歯科医師、獣医師、保健師、看護師、臨床検査技師などの医療従事者、及び大学の学士課程を修了した人。大学院在学者も応募可能です。
- 研修期間
平成16年6月1日(火)から8月31日(火)までの3ヶ月間。
(土曜日、日曜日、祝日は除く。) - 出願手続
- 募集期間 平成16年1月15日(木)から2月20日(金)※必着
- 出願に必要な書類等(提出書類は、書留又は簡易書留で郵送)--->申請書類はこちらからダウンロード頂けます。
- 熱帯医学研究所所定の願書(様式1)
- 写真(3×4p 願書へ貼付して下さい。)
- 履歴書(様式2)
- 出願の理由等について(様式3)
- 承諾書(様式4)(在職者・学生等は提出して下さい。)
- 健康診断書(様式5)(30日以内に受診したもので、健康診断書の項目を満たしていれば、様式は自由。)
- 検定料 9,800円(現金書留か郵便為替)
- 出願方法
上記(2)に掲げる出願に必要な書類等を取りそろえ、本研究所に提出して下さい。
- 提出先
〒852−8523 長崎市坂本1丁目12番4号
長崎大学熱帯医学研究所 共同利用係
- 選考方法
提出された書類に基づき、この課程が想定する成果への到達見込度(学力等)と熱帯医学への今後の貢献度(経験、予定、意欲等)を考慮のうえ選考します。そのため、学歴、経歴、語学(特に英語)など、応募者がこれまでに備えた能力が問われます。加えて、応募の動機や意欲、具体的な将来計画なども重要な選考要素となります。
一般応募者から少なくとも11名を選抜します。
国、地方公共団体等の公的機関からは4名以内を受け入れます。選考を一般応募者とは異なる基準で行いますが優遇はしません。
課程の性格上、英語による講義、討論が挿入されることもあります。外国語能力の判定に参考になるような事項(例えばTOEFL、TOEIC、IELTSの得点等)があれば出来るだけ具体的に記載してください。
必要に応じて、電話によるインタビュー、面接、試験または論文提出などを行うことがあります。
- 合格者の発表
合否は平成16年3月19日(金)までに本人宛に通知します。
- 入所時に要する経費
研修生として入所を許可された人は、次の経費を平成16年6月1日(火)に熱帯医学研究所会計係に現金で入所時に納入して下さい。
入 所 料 21,150円
受 講 料 86,700円
計 107,850円 - 研修科目・修了証書授与
研修は講義及び実習とし、研修科目は別に定めます。(科目によっては講義を英語で行うこともあります。)
この3ヶ月の課程の修了者には、熱帯医学研修課程の修了証書及び日本文・英文のDiploma を授与します。
- 問い合わせ先
受講申込、研修内容、宿泊施設などについては、下記にお問い合わせ下さい。
長崎大学熱帯医学研究所 共同利用係
095−849−7807(直通) FAX 095−849−7805
E-mail アドレス mango@tm.nagasaki-u.ac.jp
ホームページアドレス http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/
なお、「研究者および高度の専門家の育成」に焦点を当てた教育・研修プログラムとしては、博士課程・ポスドク、また臨床家のためには熱帯感染症専門医師養成プログラムが用意されています。別途お問い合わせ下さい。